先日、高校時代の吹奏楽部の先生の古稀のお祝を兼ねた同窓会がありました。
歴代の教え子達が先生の為に集まり想いで話に花を咲かせました。思い起こせば高校時代の三年間は勉強よりも殆ど部活動が中心となっていて授業以外は朝早くから夜遅くまで練習に明け暮れていました。夏は大会の為に合宿に出かけ、缶詰め状態で演奏していました。特に3年生の大会で演奏したロシアンクリスマスとい曲がむちゃくちゃに難しくてパートごとに分かれ夜遅くまで何度も合わせていました。そこでは集団の中で自分の個性を楽器を使ってどれだけ自己表現するかにかっかっています。その自己表現ということがとても苦手だった私は本当にあの集団の中でついていくのが精いっぱいでした。よく先生に言われグランドに出され一人、吹いていたことを思い出します。それでもなんとか3年間まっとうできたのも先生の音楽に対する情熱が半端なく私たちの心に響き、引き込まれ、吸い込まれていく力とそしてそこで共に頑張っている仲間の存在があったからだと思います。そんな仲間との再会はあの頃の3年間が自分にとってどうだったのかということを思い起こさせる貴重な時間になりました。
同級生の中でもプロとして音楽活動をしている子や音楽の教員や講師していたり趣味で活動している子もいたり、あの時代がみんなのその後の人生に大きく影響していることは確かで、私のように楽器は吹かなくなっても今の私を支える見えなくとも大きな力のもとはここにあったのかなーとしみじみ思った一日でした。
そして最後に私達の先生が70歳を超えた今でも全く変わらない姿でしかも現役で指揮をとり指導しているということと、そんな素晴らしい先生と出会えた私はとても幸せものだったといいうことです。